初心者必見!無料ECサイト作成サービスBASEの使い方
「BASE(ベイス)」とは、誰でも無料でネットショップを開設できるECプラットフォームのことです。専門知識がなくてもECサイトの開設や運営ができて、誰でも簡単にネットショップのオーナーになれるのが、BASEならではの魅力です。
今回は初めてECサイトを作成する方向けに、BASEの基本から運営方法までお伝えしていこうと思います。
BASEにかかるコスト
登録料・月額料金
BASEの登録料や月額料金は無料です。
特定のデザインテンプレートや機能を利用したい場合や、より多くの商品を掲載したい場合などは有料プランに加入する必要がありますが、基本的なECサイトの運営を始めるには登録料や月額料金はかかりません。
月額費用がかかるグロースプランは、売上が月50万円を超えたときにお得になるプランなので、このコラムではベーシックプランについて説明するにゃ。
手数料
BASEは無料の基本サービスを提供する一方で、追加機能やオプションを有料で提供することで収益を上げています。
BASEの手数料には以下の4種類があります。
決済手数料
BASEでは、クレジットカードやPayPalなどの決済手段を利用する際に手数料がかかります。手数料率は、決済方法によって異なります。(以下参照)
BASEは無料のイメージが強いので、手数料がかかると聞いて残念に思った方もいるかもしれません。
ただ、通常ネットショップ運営でクレジットカード決済を導入したい場合、各ショップオーナーが、自分で各クレジットカード会社に審査を通す必要があり、審査には日数がかかるうえに必ず導入できるとも限りません。
それに比べてBASEに申請をするだけでクレジットカード決済の導入が可能なので、非常に便利なサービスであると言えます。
サービス利用料
BASEベーシックプランでは、サービス利用料がかかります。これは、BASEを介して行われる売上の一部をBASEが手数料として徴収するものです。商品販売金額の約3%の手数料が適用されます。
振込手数料
売上金を口座に振り込むときに250円が手数料としてかかってきます。
事務手数料
振込手数料と同じく、売上金を口座に振り込むときにかかる料金です。
振り込む売上金が、2万円以上の場合は無料。2万円未満の場合は500円かかります。
手数料を加味しても、使える機能の良さが勝るので十分に利用する価値があるといえるにゃ。逆に言えば売れるまで一切お金がかからず、低リスクで挑戦することができるので初心者にとてもお勧めなんだにゃ。
へぇ!使える機能にはどんなものがあるんだクマ?
いい質問だにゃ!今から説明するにゃ♪
BASEの便利な無料機能
①Blog機能
少ない予算で集客を行うには、ブログを更新してSEO対策を行わなくてはなりません。BASEには無料でblog機能が備わっている為、積極的に活用すべきだと言えます。
とはいえ、どのようなブログを書いたらいいのか悩む方がほとんどではないでしょうか。そんな方のために、下記にブログを書く上での注意点をまとめました。
【ブログを書く上での注意点】
- コンテンツの品質
読者が興味を持つトピックや役立つ情報を提供し、読みやすく分かりやすい文章を心がけましょう。 - SEO対策
ブログを運用する際には、SEO(検索エンジン最適化)を意識することが重要です。適切なキーワードの選定やタイトル、見出しの最適化、内部リンクの活用などを行い、検索エンジンでの表示を向上させましょう。 - 頻度と一貫性
ブログを継続的に更新することが重要です。定期的な投稿を行い、読者の興味を引きつけるコンテンツを提供しましょう。また、ブログのスタイルやトーンを一貫させることも大切です。 - 読者とのコミュニケーション
ブログは読者とのコミュニケーションの場でもあります。コメントへの返信や読者からのフィードバックに対応することで、読者との関係を築きましょう。
日記みたいな内容のブログを毎日投稿しても、SEOには意味がないにゃ。役立つ情報や専門性の高い内容を定期的に更新することが最も重要なんだにゃ。
②メールマガジン機能
BASEのメールマガジン機能は、リピーター施策を行う上でとても有効なツールです。以下に、メールマガジン機能を使う上でのポイントを示します。
【メールマガジン機能を使う上でのポイント】
- 価値あるコンテンツの提供
メールマガジンには、読者が価値を見出せるコンテンツを提供することが重要です。情報や特典、クーポン、限定セールなど、読者が関心を持つコンテンツを定期的に提供しましょう。 - 頻度の適切な設定
過剰な送信は読者の興味を失わせる原因となりますので、メールの頻度を慎重に設定しましょう。 - テストと改善
メールマーケティングキャンペーンを定期的にテストし、効果を評価して改善を行いましょう。タイトルやコンテンツの変更、配信時間の調整などを行うことで、効果的なキャンペーンを実現することができます。
メールマガジン機能は効果的なマーケティング施策の一つですが、適切な戦略とコンテンツの提供が必要です。読者の興味を引きつけ、顧客との関係を強化するために、継続的な改善と最適化が求められます。
近年はメールよりもSNSがメインになっていることから、メールマガジンを発行する際は、FacebookやInstagramアカウントへの誘導を行い、SNSで囲い込みを行う施策をとると効果的だにゃ。
③CSV管理
CSV管理とは、商品数が多い場合に、エクセルでデータを作れば、BASEに簡単に商品登録をすることができる機能です。ECシステムには必ずある機能ですが、無料なのはありがたいです。
そして何より、BASEは登録商品数に上限がありません。
ただ、BASEは無料ECサイトなので、商品数が多いとユーザーが検索しづらくなるなど、大規模ECサイトに向いているつくりではありません。そのためBASEでネットショップを行う場合は、多くても100点以下の商品数のショップが最適だと思います。
④クーポン発行機能
商品購入前に「○○円引き」というクーポンを表示させて、購入意欲を高める機能です。この機能については注意点等はございません。
⑤送料設定機能(全国一律、県ごとの料金設定、○○○円以上送料無料等)
BASEは、送料の細かい設定まで、無料で行うことができます。
- 送料無料
- 全国一律送料
- 県ごとの送料設定
- 一定金額以上の送料無料設定
⑥商品カテゴリー設定
商品カテゴリーを3階層まで作成可能です。
例)「チルド食品」→「食品メーカー」→「食品名」のような階層を作ることも可能です。
※ただ、階層を深くするような商品点数の多いECサイトにBASEは向いていません。理由は先程記述したとおりです。
⑦その他の機能
その他にも下記の機能を無料で使うことができます。
- 会員限定ページの作成
- 海外通貨表示
- 年齢制限ページ
- Google Analytics設定
このように、無料であるにもかかわらずBASEには様々な機能が備わっています。
これらを有効活用することで、集客力を高め売り上げの向上につなげることができます。
無料なのにすごいクマ!僕もBASEでリボンを売りたいクマ!始め方を教えてほしいクマ~!
もちろんだにゃ♪アカウント作成~出店方法を教えるにゃ!
BASEのショップアカウント登録
①ショップアカウント作成
アカウントを作成するために、BASEの公式ウェブサイトにアクセスします。
アカウント作成にはメールアドレス・パスワード・ショップURLの入力が必要です。
メールアドレス
BASEからのお知らせや、お客様からの問い合わせが届くメールアドレスになるので注意しましょう。新しくBASE運営用にメールアドレスを発行しておくのも良いでしょう。また、メールアドレスは、登録した後に変更することも可能です。
パスワード
今後、BASEにログインする際に必要です。こちらも、登録後の変更は可能です。
ショップURL
BASEで設定できるURLは、https://〇〇〇(好きな文字列).△△△.△△ (10種類のドメインから選択)
ショップURLはずっと使う物なので、注意して設定しましょう。ショップカードや名刺に記載することもあるかもしれません。ショップ名と同じ文字を選んだり、お店の内容がイメージできる様にしたりしましょう。
また、ドメイン名は11種類から選ぶ事ができます。こちらも、作成するショップの目的やイメージに合わせて選びましょう。登録後であれば、独自ドメインに変更することも可能です。
これら3つの入力が終わったら、「無料でネットショップを開く」をクリックしてアカウント仮登録を完了させましょう。
この時点では、まだあなたのショップは非公開の状態です。
②メールアドレス認証
ショップアカウント作成後、最初に行うのはメールアドレス認証です。
登録したメールアドレスに、BASEからメールが届きます。
送信元アドレス:noreply@thebase.in
タイトル:【BASE】新規登録のお知らせ
こちらのメールに貼られたリンクをクリックすることで、メールアドレス認証は完了です。
③運営に関する情報の設定(特定商取引法に関する表記)の入力
メールアドレス認証が完了すると、運営に関する情報の入力画面に切り替わります。
ここで入力しなければならない情報は、以下の通りです。
【入力事項】
- 個人・法人区分
- 事業者の氏名
- 事業者の所在地
- 事業者の連絡先(電話番号)
電話番号認証をすると、ショップの特商法のページに認証済みマークが表示されます。 - その他(営業時間・定休日)
扱う商品によっては、許認可番号と管理責任者名の記載が必要です。 - 販売価格について
- 代金の支払い方法・時期
- 役務または商品と引き渡し時期
- 返品についての特約に関する事項
入力が終わったら「保存する」をクリックして次に進みましょう。⑤~⑨までは、デフォルトの値が既に入力されているので相違がある場合は入力し直しましょう。後ほど変更も可能です。
④お支払方法を選択
BASE内での決済のことを「BASEかんたん決済」と言います。この決済方法は、必要事項を入力するだけで導入可能です。
導入のための必要事項は以下の通りです。
【導入のための入力必要事項】
- 決済方法
- 後払い決済利用申請
- 屋号
- 事業者情報
- お住まいのご住所(個人事業主であれば住民票に記載されている住所を入力/法人であれば代表者個人の住所を入力)
- ショップカテゴリ
入力したこれらの情報は、申請上必要ですが、サイト上に公開されることはありません。入力が終わったら「保存する」をクリックすれば、ショップアカウントの作成は完了です。
BASEのショップ出店方法
ここまでの情報入力が済めば、ショップの公開が可能です。ここからは、BASEでネットショップをカスタマイズしていく方法をご紹介します。
①BASE(ベイス)に商品を登録する
メニューの「商品管理」から「+商品を登録する」をクリックし、こちらのページを開きます。ホーム画面に、「商品を登録しましょう!」のアイコンがあれば、そこからも遷移可能です。
商品画像や説明・価格の入力をしていきます。
商品画像は最大20枚まで追加できますが、メインで表示したい画像は、一番左側に設定しましょう。写真をドラッグすれば並び替えが可能です。また、後から変更を加えることもできます。
サイズやカラー展開が複数ある商品なら、在庫数の欄で「種類を追加する」をクリックすれば追加が可能です。それぞれのサイズ・カラーでの在庫設定ができるようになります。
商品の公開後は、ショップオーナーが自由に削除・非公開状態にすることができます。
②サイトデザイン編集
BASEの大きな強みでもある、サイトデザイン機能についてご紹介します。
BASEでは、HTMLやCSSの使い方がわからなくても、サイトデザインを自由にカスタマイズできる機能が揃っています。
テーマ
無料で使えるデザインが17種類用意されています。また、「BASE DESIGN MARKET」では、有料デザインも購入可能です。
パーツ
画像やテキストの挿入だけでなく、SNSバナーや送料説明などもここから挿入・変更が可能です。
ショップロゴ
自分のショップのロゴ編集ができます。画像をアップロードすることもできますし、BASEのショップロゴ作成Appを使えば、新たにショップロゴを作成し使用することが可能です。
ナビゲーション スタイル 背景
また、BASEではデフォルトでモバイルテーマを自動適応する設定になっているので、モバイルテーマの作成に手間はかかりません。
説明文を読みながら進めれば、簡単に設定できたクマ!これでお店を開けるクマ♪
設定が簡単な分、商品画像に力を入れてみるといいにゃ!
そしてお店を開くにはまだやることがあるにゃ!
今からプラスで知っておくべきことを教えるにゃ♪
その他BASEで出来ること
①販促管理
BASEのショッピングアプリと連携すると、ショップのフォロワー向けにプッシュ通知を行えます。セール予告やクーポンのお知らせなどに使いましょう。また、SNSでの投稿・フォローリンクの発行も、このページから可能です。
②データ分析
ここでは、注文に関する分析から、web閲覧に関する数値までを簡単にみることができます。ショップ運営において必要な情報を、一目で掴むことができ、ショップの強みや力を入れるべき点を分析することが可能です。また、集客施策を検討するための情報も揃っていて、ネットショップ初心者にもわかりやすく記載されているため、活用するべきコンテンツであると言えます。
便利なBASE Apps
「BASE Apps」を利用すると、開設したネットショップにさまざまな機能を追加することができます。
具体的には「Official Apps」「Connect Apps」の2種類があり、前者はBASEが独自開発したアプリで、後者はBASEが提携しているサードパーティとともに開発したアプリになります。
BASE Appsの多くは無料なので、実効性のあるショップサイトを構築するためにも、利用しない手はありません。
そこで今回は、ショップの売上アップにおすすめのBASE無料アプリをいくつか紹介いたします。
①ショップのルール設定Apps
これらをインストールすることにより、ショップに商品検索機能を追加したり、英語対応にしたりすることができます。
②商品ルール設定Apps
出品された商品の設定や、数量制限や抽選販売など販売に関してのルールも設定することができるAppsです。
③集客Apps
これらのAppsでは集客のための各種施策を拡張することができます。SEO設定など重要な機能が多いです。
④課題分析ツール・運営効率化ツール
これらのAppsでは売上向上のための各種施策を拡張することができます。クーポンの発行やセールの設定、メールマガジンの配信など重要な機能が多いです。
BASEの大きな強みの一つが、この「Instagram販売 App」です。
このappsを使えば、いくつかの手順を踏むだけでBASEの商品をInstagramと簡単に連携させることができます。
連携させると、Instagramの投稿に商品をタグ付けして、BASEの販売ページへ直接リンクさせられます。
Instagramの投稿を見て「欲しい」「気になる」と感じたユーザーをスムーズにショップに誘導できるため、ショップの売上増が期待できます。
⑤課題分析ツール・運営効率化ツール
これらは、ショップの運営を拡大させていく中でショップオーナーの仕事を各段に楽にしてくれるAppsです。
これらのappsを使うことで、作業が格段に楽になるだけでなく、発送日指定など顧客にとっても嬉しいサービスを提供することができるにゃ!分析やSEOなどをうまく活用して、集客施策を行っていくと良いにゃ!
まとめ
月額無料なのにも関わらず、必要最低限の機能に加えて様々なappsが利用可能なのは本当にすごいクマ!ECサイトって初期費用も高そうで運営も難しいイメージだったけれど、これならできそうクマ!
うんうん、クマったくんの言う通り、BASEは初めてのECサイト運営にとてもぴったりなツールなんだにゃ!
分析の仕方や運営方法を学んでいけば、より効果的なショップサイトを作れるようになるにゃ!
よ~し、効果的なショップサイト作り、頑張るぞ~!