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【伝える力】「漢字をひらく」だけで、伝わりやすさが変わる!

tomimatu kana

漢字ばかりの文章、読みにくくないですか?

WEB記事やビジネスメールで 「~で御座います」「有難う御座います」 など、やたらと漢字が多い文章を見たことはありませんか?

丁寧に表現しようとしているその気持ちとっても伝わります!
だけど、その表現…ちょっと見づらいかも…
気持ちはとっても伝わるんですけどね…

実は 「漢字をひらく」ことで、もっと伝わりやすい文章になる のです!

ひらめきネコ
ひらめきネコ

読んでくれる人のために、伝わる文章を学びたいにゃ~!

そもそも「漢字をひらく」とは?

「漢字をひらく」= 漢字をひらがなにすること。

漢字表記ひらいた表記
「有難う御座います」「ありがとうございます」
「出来る」「できる」
「頂く」「いただく」
「ひらく・ひらかない」の基準

常用漢字にない言葉 は、ひらく方が自然
(例:「勿論」→「もちろん」)
口語表現(話し言葉)は、ひらく!
(例:「出来る」→「できる」)
補助的に使う漢字は、ひらく!
(「ご説明頂き」→「ご説明いただき」)

文章を書く上で、重要視すべきは伝わりやすさ!
伝わらないと意味がない!親切な文章を紡いでいきたいものです…!

なぜ「漢字をひらく」べきなのか?

① 読みやすく、伝わりやすくなる

漢字が多すぎると、文章が 堅苦しくなったり、読みにくくなったり します。
例えば、この2つを比べてみてください。

漢字が多い文章

先日は御足労を頂き、有難う御座いました。
貴社の御対応に感謝申し上げます。

ひらいた文章

先日はお足もとが悪い中お越しいただき、ありがとうございました。
貴社のご対応に感謝申し上げます。

→ どちらがスムーズに読めましたか?
ひらいた方が、柔らかく自然に伝わる のが分かると思います!

クマったくん
クマったくん

雰囲気が柔らかいから、印象もよさそうクマ♪

② 「難しそうな印象」がなくなる

なんと、「御座います」「有難う」などの旧漢字表記は、現代ではあまり使われません。
一部の人には「偉そう」「古臭い」と感じられることも…。

では、その難しそうな表記はいつ使われてたの?という疑問がうまれますね。
少々脱線しますが解説します!

脱線豆知識その①

実は「明治~昭和初期」くらいまで普通に使われてた!

「御座います」「有難う」みたいな表記は、昔の文語(書き言葉) で、明治~昭和初期の公文書や手紙でよく使われていたらしい!

【例】昔の手紙や新聞
「有難う御座います。御社の御高配に深く感謝申し上げます。」

→ 今だと「ありがとうございます。貴社のお心遣いに深く感謝いたします。」くらいに言い換えられる!

もっともっと脱線すると、江戸時代の侍も 「〇〇で御座る」「〇〇で御座いまする」 みたいに使ってたそうです。(それは想像つく)

脱線豆知識その

なぜ現代では使わなくなったの?

① 戦後の国語改革で「難しい漢字はひらく」流れになった
② 文章のシンプル化が進んで「ございます」が主流に
③ 昭和後期~平成で「口語の影響」が強くなった

ひらめきネコ
ひらめきネコ

つまり、「御座います」「有難う」は、「古い書き言葉の名残り」 で、今は「ございます」「ありがとうございます」のほうが自然になったってことにゃ!

結論、現代で「有難う御座います」はもう時代遅れ!

「侍かな?」と相手を混乱させるのは、相手にとっても自分にとってもマイナスですよね。

「ありがとうございます」のほうが 伝わりやすく、スマートな文章 になります。
シンプルな言葉にすることで、 相手にとってフレンドリーで分かりやすい文章 になるので、今後とも気を付けていきたいものです。

コミュニケーションがスムーズに!

  • 読み手が負担を感じない(特にスマホで読むときに読みやすい!)
  • 形式ばった印象がなくなり、より親しみやすく伝わる
  • 「この人、文章が洗練されてるな」と思われる(評価もUP!)
クマったくん
クマったくん

ひらくといいことしかないクマ!

「漢字をひらく」にはルールがある?

「漢字をひらく」には、ある程度のルールはあるけど、最終的には感覚も大事!
冒頭でお話しした「ひらく・ひらかない」の基準を深堀りしていきます!

漢字をひらくルール(基本の考え方)

常用漢字にない漢字は、ひらくのが基本!

「勿論」→「もちろん」
「殆ど」→「ほとんど」
「如何」→「いかが」

常用漢字表 という国のルールがあって、そこに載っていない漢字は 「なるべくひらくべき」 という決まりになっています。

口語表現(話し言葉)は、ひらく!

「出来る」→「できる」
「致します」→「いたします」
「下さい(補助動詞)」→「ください」

話し言葉に近い表現は、ひらいたほうが自然で伝わりやすい!

補助的に使う漢字は、ひらく!

「見て下さい」→「見てください」
「お送り致します」→「お送りします」
「ご説明頂き」→「ご説明いただき」

「~する」「~して」みたいに、他の動詞を補助する漢字は、ひらくのが一般的と言われています。

ルールだけで決める?

答えは NO! 最終的には「読みやすさ」「感覚」が大事!

例えば、どっちが読みやすいでしょう?

「本日は有難う御座いました。」
「本日はありがとうございました。」

「貴社と御一緒に進めさせて頂きます。」
「貴社とご一緒に進めさせていただきます。」

ひらめきネコ
ひらめきネコ

漢字が多すぎると、読みにくいし、かたい印象になるにゃ~

クマったくん
クマったくん

逆に、全部ひらくと読みにくくなる場合もあるクマ!

【まとめ】「ひらく」だけで、伝わりやすさが劇的に変わる!

  • 「有難う御座います」→「ありがとうございます」 で、もっと伝わりやすく✨
  • 漢字を使いすぎると、逆に分かりにくくなる!
  • 「ひらく・ひらかない」のバランスを意識することで、相手にとって優しい文章に

WEB制作をする際や、記事を書く際、ビジネスメールを送る際などさまざまな場面で「漢字をひらく」は活躍するはずです!
ぜひ意識して使ってみてくださいね!

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