もっと!色彩と配色を知ろう!アパレル-配色-編
皆さんこんにちは(≧▽≦)
いつかのコラムでは、カラーパレット(配色)についてお話ししましたが、これがまぁ自由に好きな分野を紹介するだけの内容になってしまったため…
何のコラムだクマ!あなたの好みなんて知らないクマ!
※クマったくんはこんなこと言わないクマ
何にも役に立たないにゃ!無駄な時間だにゃ!
※ひらめきネコさんもこんなこと言わないにゃ
と、非難の声が聞こえてきそうで、すっかり怯えてしまった私は寝るといつのまにか朝になっているという怪奇現象に毎日悩まされています。
そこで、罪滅ぼしと言っては何ですが、ありったけの知識を絞り出した少しだけ専門的なコラムを、分野ごとに分けて書いていこうと思います。
今回のテーマはアパレル!
題名にもある通り、記念すべき第一回目の分野は「アパレル」です。
ファッションコーディネーターやデザイナー、服飾に関わる仕事につきたい方はもちろん、趣味でファッションを楽しみたい方、無難なファッションに飽きてきた方、新しい色を取り入れたい・挑戦したいと思った方にも是非読んでほしい内容です。
あーだこーだ言っても長くなるだけなので、早速本題に入っていきたいと思います(^o^)丿
まずはこれ!基本的な配色を覚えよう!
トーンイントーン
トーンイントーンは、日本語でいうと「トーンの中で」という意味です。
つまりトーンは同じで色相が違う。
画像右にあるカラーパレットでいうと、縦に並んだ色を使用した配色を指します。
画像を見れば何となくイメージできるかと思いますが、細かなルールや他の配色との違いを明確にするために、トーンイントーンの特徴をまとめてみました。
- トーン差は近似した同一〜類似トーンから選択する。
- 色相は自由に選択できる。
- 後述するドミナントトーンの一種。
- トーンイメージを前面に出したいときに有効。
トーンイメージとは??
トーンは基本的に12 種に分類されています。
簡単に紹介すると、明るいトーンは「優しい・淡い・可愛い」、ダークトーンは「丈夫・強い・格好よい」等のイメージを持っています。トーンでまとめることで、それらのイメージをより強く出すことができるのです。
※トーンが持つイメージについては次回書こうと思います♪
トーンオントーン配色
トーンオントーンは、日本語でいうと「トーンを重ねて」という意味です。
先程のトーンイントーンとは反対の配色法で、同じ色相の中であればトーンは自由に選べるということですね。
画像右にあるカラーパレットでいうと、横に並んだ色を使用した配色をさします。
特徴は以下の通りです。
- トーンは類似〜対照トーンの関係で選択できるが、明度差を明確にする必要がある。
- 色相が同じか色相差が3以内の色を使用する。
同系の色相でまとめられていますので統一感がでる配色になります。似ているトーンを重ねた場合は落ち着きのある印象に、トーン差が大きい場合は明快な印象になります。
また、色相でまとめるため色の持つイメージが強く出る配色でもあります。
色のイメージって???
色には、心理的に働きかけるイメージや効果があり、その積み重ねによってカラーイメージが構築されます。例えば、ピンクには「優しい、華やか、愛情」などのイメージがあります。
※色についても、次回の記事で書こうと思います♪
ビコロール配色
ビコロールはフランス語で「2色の」という意味です。
画像のように、コントラスト感のある明快な2色配色のことをビコロール配色といいます。
特徴は以下の通りです。
- 色相は、対照色相(色相差8~10)、捕食色相(色相差11~12)
- トーンは高彩度のトーン
- 明度差や彩度差のある対照トーンを使用する。
また、高彩度色と無彩色、白と黒なども、ビコロール配色となります。
トリコロール配色
トリコロールのトリ (tri) とは 「三つの」という意味です。
画像のような 色相やトーンに明瞭なコントラスト感のある3色の組み合わせをトリコロール配色といいます。
無彩色の白と黒(最大の明度差)無彩色とv(ビビッド)トーンとの組み合わせ(最大の彩度差)で構成され、フランス、ドイツの国旗にも用いられています。
「トリコロール=フランスの国旗」のイメージが強いですが、実は条件をクリアした3色配色は、すべてトリコロール配色といえるんだにゃ♪
ナチュラルハーモニー
アメリカの自然科学者であるルードは、
「自然光のもとでは、同じ色でも光が当たっているところでは黄みがかってみえ、陰の部分は青みがかってみえる」と考察しました。
これは、後に「色相の自然連鎖」と呼ばれ、この自然に基づいた配色を「ナチュラルハーモニー」といいます。
自然を感じる配色なので、人間に馴染み、とても落ち着く配色です。
特徴は以下の通りです。
- 黄色に近い色の明度を高く、青紫に近い色の明度を低くする
- 色相は、隣接色相配色・類似色相配色から選ぶ(1〜3の色相差)
- 同一色相配色や無彩色との組み合わせはできない
コンプレックスハーモニー
ナチュラルハーモニーとは逆に、黄色に近い色の明度を低く、青紫に近い色の明度を高くする配色をコンプレックスハーモニーといいます。
ここでいうコンプレックスとは「複雑な」という意味です。自然界では見慣れない配色なので、「不調和の調和」ともいわれます。
見慣れない。と言われると、マイナスなイメージを持つ方もいるのではないかと思いますが、裏を返せば「新鮮」であるということ。
どこか新しい、目を引く、おしゃれな印象を持つのがこの配色です。
ナチュラルハーモニーは、「隣接色相配色・類似色相配色から選ぶこと」という決まりがありましたが、コンプレックスハーモニーはどの色から選んでも構いません。
ただし、同一色相配色同士や無彩色と組み合わせることができないということだけ覚えておきましょう( ᵔᵒᵔ )
おまけ
基本とは言えませんが、こんなのもかわいいよねという個人的に好きな配色をご紹介します♪
多色配色
多色配色は、3色以上の色を組み合わせた配色を指し、マルチカラーとも呼ばれます。織物や衣服のコーディネートなど、さまざまな場面で用いられます。
ビビットカラーで構成するとポップな雰囲気、くすみカラーでそろえると落ち着いた雰囲気…など、トーンや色相によってかなり雰囲気が変わる配色です。
多色配色は自由!トーンや色相を合わせるというルールはありません。
ただ、自由だからこそ難易度の高い配色技法でもあります。
そんな時はトーンイントーン配色を思い出しましょう。赤や黄、緑、青などの色を少しずつ分け合いながら、全体はトーンのイメージで統一感を持たせることでうまくまとめることができます。
自由で気分も上がる多色配色。ぜひチャレンジしてみてください♪
まとめ
さあ、無事に基本の配色を6つ紹介し終わりました(୨୧ᵕ̤ᴗᵕ̤)
で・す・が!!!
紹介したはいいものの、打っている途中で私はとんでもない失態を犯していることに気づいたのです。。。
みなさん、読んでる間に思いませんでしたか??「ん??…」と。
日本語がおかしい?いえ。それはただ単に、私の語彙力が無いだけなのでご安心ください(?)
それ以外にもありましたよね…?無い…?私の言語能力が無いだけじゃん??そんなどうしようもない文句はやめてください。受け付けていません。差し戻しです。
そんなことはさておき、正解は「時々現れる専門用語の説明不足事件」です。
例えば、
「近似した同一〜類似トーン」
これです。近似したドウイツ。。。?ですよね。
トーンとか色相の仕組み、組み立て、どんな関係があるのかをしっかり説明したうえで、配色の話をするべきでした。
そうすれば、近似だとか隣接色相だとか、もっとわかりやすく説明ができたはずなのです。あほでした。とほほ。
うんうん。ここで気づいたのならば、そっちを先に書いて出せばいいじゃん?と思いますよね?
ここで問題です。私がそんなマメだと思いますか。。。?
正解はぶっぶ~。(なにそれ)
誠に勝手ながら、次回書いて投稿する一択。さすが4月生まれ。私の決意はダイヤモンドのように固く、輝いているのです。誕生石に誇りを持った、素晴らしき人間なのです。
ごめんなさい。
次回ちゃんと書きますね。